毛ガニ

毛ガニの特徴

毛ガニ

毛ガニの特徴は、全体が毛でびっしり覆われていて、甘みはもちろん旨味もたっぷりありますが、なんといってもカニミソが濃厚で美味しいとされています。名前の由来は一目瞭然、全体毛で覆われていることから名付けられました。大きさは、それほど大きくなく、甲羅は最大12cmくらいです。毛ガニは主に、日本海、オホーツク海などに生息しています。水深30?60mと、ズワイガニに比べるとやや浅い海底に住んでいます。

 

毛ガニ漁は、3月下旬から7月ごろまで行われます。捕獲の仕方は、ロープにかごを付けて海底に沈め、えさにつられた毛ガニが入ってきたときに捕まえます。カゴは約3000mのロープに200?300個くらい付いています。これを引き上げて捕獲していきます。甲羅の長さが8cm未満のものや雌は漁を禁止されているので、海に返されます。毛ガニのえさには、イカが使われています。

 

毛ガニは大きく育つまでに、長い年月を必要とします。卵からかえった後、浮遊幼生の期間を経てから海底に降りて稚カニになります。その後、1年目に5回、2年目には3回、その後年1回ずつ脱皮を繰り返して成長していきます。満5歳になると2年に1回しか脱皮しなくなりますが、5歳でようやく甲羅の長さが8cmくらいにまで成長します。雌の場合だと、卵を持つとますます成長が遅くなるために、雌の捕獲は禁止されています。毛ガニは、成長が非常に遅い上に、狭いところに入れると共食いをしてしまいます。そのせいで養殖に向かず、研究の成果もふるわず、いまだ養殖はできません。

 

毛ガニは貴重なのでお高いんですね。美味しい毛ガニの見分け方ですが、冷凍ものであれば、体の色が濃くてずっしりと重いものがよいです。また甲羅や足の関節が黒ずんでいないものを選びましょう。活ものの場合は、元気がよくて重たいものを選んでくださいね。毛ガニは茹でると赤くなります。なぜかというと、アスタキサンチンというカロチン色素が作用するからです。これを摂取すると、カラダの中でビタミンAに変わるので、動脈硬化やがんの予防、老化防止効果があります。

 

またタウリンも豊富に含んでいるので、貧血予防、心肺機能を強くする、悪玉コレステロールを減らす、血圧を正常にする、疲労回復や視力の向上などの効能があります。とっても優秀な上に、高タンパク質で低カロリーという良いことづくしなんです。一般的な食べ方としては、塩ゆでです。甘みがあるという特徴があるので、焼いたり火を通すことで甘みが増して美味しくなります。

 

毛ガニは、カニミソも人気があります。カニの中でも毛ガニのミソが一番美味しいと言われています。このカニミソは、カニの脳みそというわけではなく、肝臓とすい臓の機能を合わせもったような中腸線と呼ばれる臓器のことです。この中腸線には、グリコーゲンと脂肪が多く含まれているので、美味しいのです。このカニミソが少し残っている甲羅にお酒を入れて飲むのも、とってもお勧めです。